さくら道 後編

さくら道 後編

道の駅白川の手前でかなり消耗してしまった。
白湯しか飲めない状態で残り70km以上を進むのはかなり苦しい。
ここでリセットすべく5分横になるが、全く回復していない。
さらに10分横になるがそれでも回復するどころか寒気がする。
そのままストーブの前で毛布にくるまりうだうだしていると、ここでみさごさんが登場。

18110035_780300428805047_844780833_o.jpg
ストーブの前でうなだれる?そこをアップ中のみさごさん(写真はFくんにいただきました)

18110035_780300428805047_844780833_o.jpg
相談中?みさごさん、絶対笑ってる(写真はFくんにいただきました)

現状を伝える。
ただしリタイヤするつもりはない。
まだ十分完走できる時間を残し、ケガではなく回復の望みがある状態でリタイヤする理由はない。
すると、わかっていたけれど1時間横になった方がいいといわれた。
たかだか1晩で関門もなかなか厳しいこのレースで1時間以上も停滞するのはとても勇気がいる。
それを後押ししてくれた。

意を決して30分寝ることにした。
寝てみると本当にすっきりして顔つきも違ったようだ。
胃以外に体に異常はない。
そして空も白んできていた。
気持ちもすっきり再スタートを切る。

18083595_780300438805046_90277415_o.jpg
ぐっすり仮眠(写真はFくんにいただきました)

走り出すとすぐに長いトンネルに入る。
胃はどうやら持ち直したようだが今度は燃料が全く足りていないようで体が重くきつい。
ここで初めて完走は難しいかもしれない、と頭をよぎる。
まずできることをする。補給だ。
ジェルを飲み込むがなんともなく、おいしく感じた。
これなら胃は大丈夫そうだ。
そして再度走り出す前に、きついときに見ようとずっと機内モードにして持っていたスマホの電波を入れた。
トンネル内なので電波はなかったが、トンネルを出るとすぐに本当に多くのメッセージが入ってきた。
ゴールするまで中身は確認しなかったけど、それだけでみんなが応援してくれていることがわかり、本当に胸が熱くなった。
周囲も完全に明るくなり、天気もよく気分も晴れやかだ。

そして走っていると、なんとノザ君が登場、わざわざ応援に来てくれた。
ノザ君はさわやかな好青年でみさごさんの仲間の山スキーヤーだ。
自分も何回か一緒に行ったことがある。
これが終わったらまたスキーに行く約束をした。

そこからは快調に次の大きなエイド、ささら館まで走れた。
ささら館ではみさごさん、ベックスさらにみさごさんのチームメイトTさんが待っていてくれた。
気分的にはだいぶ楽になっていたので笑顔も出るし、話も進む。
固形物も食べられるようになっていた。
これから五箇山の坂は相当きついとのことだがどんなもんなのか楽しみでもあった。

IMG_7079.jpg
ささら館で談笑中。絶対下らない話をしている顔だ(写真はTさんにいただきました)

さっそうと出発。。。
のはずだったが全然力が入らず、本格的な坂の前のたいしたことない登りもぐだぐだ歩き混じりでとゆっくり進むことしかできなかった。

IMG_7113.jpg
五箇山の絶景を走る(写真はTさんにいただきました)

本格的な登りの前のエイドでは同じ職場のSさんがエイドをやっていてくれた。
ここではもう食べるしかない、と結構な量の固形物を食べた。
温玉のせカレーが絶品でもっと食べたかったが控えめにしておいた。

そしていよいよ五箇山の標高差250m登りだ。
たしかになかなか急だったが、それでも五箇山の登りより我が家の前の登りの方が急だ。
エネルギーさえあればゆっくりなら走って登れる。
2/3ほど登った最後の大きなカーブで2人の人が見える。
近づいてみると見なれたユニフォーム、またしてもみさごさんのチームメイトが2名、わざわざ自分のために待っていてくれた。
ほんとうにありがたい。
TJARの時も一杯応援していただいたMT.TRC(マウント白山トレイルランニングクラブ)の人には感謝しかない。
何らかの形でお礼がしたい。

395106.jpg
ありがとうーの写真(お二人にいただきました)

5982917623716.jpg
お気に入りの写真(お二人にいただきました)

峠のトンネルの手前のエイドでは名古屋の女性ウルトラランナーぶりさんがスタッフをしてくれていて、MT.HRCの2人に加えてみさごさんとベックスも合流し賑やかな時間を過ごした。

5982917760068.jpg
エイドの前で二人と記念撮影

5982917733346.jpg
スタッフをしてくれたぶりさんと。今度は一緒に走りましょう!

自分の胃もすっかりよくなり、気温もあがって体も動く。
ここから先は急な登りもない。
ここからは本当に脚が軽く、(この時点でにしては)軽快に峠のトンネルに突入した。
長いトンネル3本をくぐれば南砺の街が見える。
出てすぐのエイドで残り42km、フル一発分だった。

(すみません、書ききれなかったので)終編に続く。

さくら道 中編

さくら道 中編

第1CPでみさごさんに飲みすぎで調子がよくないことを告げる、もっとゆっくり行けということになった。
みさごさんは家庭の事情により一時帰宅。
また夜中には来てくれるらしい。
本当にありがたい。
とりあえずリセットしたいということで、水道ですでに塩が浮いていたウェアを丸洗い。
まだまだ暑い時間帯なのですっきりと着用し出発する。

胃腸以外はまだまだ余裕があり、ペースを落としながらも淡々と進んでいるとトランス野郎のよねさんが思いがけず登場。
なんでも近くでアドベンチャーレースがあるということでわざわざ足を運んでくれたらしい。
ありがとう!

さらに進んでいくと、まだ白昼なのに眠気が出てきてしまった。
スタートから7時間以上、食べた固形物はほぼゼロでジェルも予定の半分にも満たない。
このまままずい、何とかリセットしないと。。。
と思い80kmすぎのエイドで(この時点では)思い切って5分足を上げて横になることにした。
胃腸以外は余裕があるので、脚が急速に回復しているのがわかる。
胃も少しでも落ち着いてくれれば。。。
5分後にはかなりすっきりして脚も軽くなっていた。
よし、いける。
と思い再スタート。

が、この辺りから徐々に胃腸の不調とエネルギー不足で体が重くなっていき、100kmを越えて106kmの第2CPに到着することにはかなり動きが悪くなっていた。
第2CPでは同じ岐阜のランナーにっしーに追いつかれて一緒になる。
彼はエイドでほとんど休まないスタイルで(自分も本来はほとんど休まないんだが。。。)同時に第2CPを出発した。
これからは夜間走&標高も上がっていくので気温も下がり、喉の渇きがおさまって胃腸もよくなってくれるだろうと期待していた。

次のエイドまではにっしーと並走。
特に問題はない。
次のエイドでもにっしーはほとんど止まらずに行き自分が遅れた。

いよいよ峠越えになる。
ひるがの高原までの登りはたいした傾斜ではなく、自宅近辺の坂の方がよっぽど急だ。
なので走って登ることができた。
しかし胃腸の調子はさらに悪化して、ほとんど白湯しか受け付けなくなっていた。
ひるがの高原を過ぎれば基本的には下り基調となる。
下りではエネルギーをあまり使わなし脚は元気なので坦々と走れた。
荘川桜の手前で用事を済ませたみさごさんが追いつき、応援してれた。
荘川桜で待っていてくれるという。
ありがたい。

わりとすぐに荘川桜に到着。
荘川桜近辺はもっとも寒いエリアの1つでまださくらは咲いていなかった。
トランス仲間のベックス君も応援に来てくれていた。
ここでは談笑しながら足裏ケアなどを行い、わりとスムーズに出発した。

が、ここからの御母衣ダム周辺は寒さと・強風・胃腸の不調とエネルギー不足で体温が上がらず、がまんの時間帯となった。
御母衣ダムの電力館エイドに着くころにはだいぶ消耗してしまった。
御母衣ダムの電力館エイドは屋内でとても暖かかく、体温を上げるために毛布にくるまり5分ほど横になった。
まだ眠気はそれほどでもなく、体温が上がってすっきりして出発した。

よし行ける、と思ったがここからさらに胃腸の調子は悪化し嘔吐が始まってしまった。
走る→嘔吐→エネルギー不足で走れない→飴をなめる→走る 負のローテーションに入ってしまいかなり消耗してほとんど記憶がない。
なんとかかんとか白川郷のエイドについたのは朝3時過ぎのことだった。
キャノンボールのチームメイトだったFくんがエイドスタッフとして待っていてくれた。

(後編に続く)

6002545912803.jpg
第2CPにてにっしーと

17917959_1210193659093615_2367546768106813448_o.jpg
荘川桜手前(みさごさん撮影)

18055715_1210217839091197_671426015959875637_o.jpg
荘川桜エイドにて(みさごさん撮影)

18083731_780300498805040_701155594_o.jpg
第3CP道の駅白川郷到着(Fくん撮影)

さくら道 前編

先週末に出場したさくら道国際ネイチャーランの前編。

さくら道のスタートは名古屋城の本丸だ。
朝は6時からのウェーブスタートで5時半には集合することになっていた。
ということで名古屋に前泊し5時過ぎに名古屋城に到着。
すでに多くの選手と応援の方々が集まってきていた。
友人たちとあいさつを交わし、名古屋城の本丸に移動する。
スタート前の時間にやっとさくら道を走ることを実感し、感慨深いものがあった。

スタート順はさくら道の完走者が後で、初挑戦組は早いスタートになる。
自分は第2ウェーブの6時3分スタートだ。
ロードのウルトラ過去最長距離は100kmでそれ以上は初体験の距離だ。
自分の体がどんなことになるのかわからない。
制限時間も厳しく、大崩れしたら完走はすぐに危うくなる。
ということで久々に自信のないレースで、緊張感があった。

まず6時発の選手たちを見送り、3分後に自分たちもスタートする。
本丸から名古屋城の正門に向かい正門を出ると、本当に多くの方々が応援に来てくれていた。
友人も多数いてくれて、とても幸せな気持ちになれた。

それも一瞬でいよいよ本番のロードがスタートした。
自分のプランでは、前半は街中を通るので信号でストップ&ゴーがありトータル6分/kmで50kmまでいき、その後100kmまで10時間半、その先は粘るだけ粘るというざっくりとしたプランだった。
2kmほどで信号待ちをしていた第1ウェーブの選手に追いつき、トップグループに入ってしまった。
ペースは信号につかまらなければ5分半/kmほどでまあほぼ予定通りのペースだった。
かなりの暑さで20km過ぎから手がむくみはじめ、40kmを過ぎたころには喉がからからになってしまっていた。
水不足はまずいので飲みすぎてるなあ、胃は平気か?と思いつつも飲むしかないのでエイド毎にコップ2杯は飲んでしまっていた。
51.2kmのエイドで足裏ケアをしてから出発するとすぐに最終の第7ウェーブの選手2名に追いつかれた。
この2人は24時間走の日本代表で後ろについて走らせてもらったが、とんでもなくリズムがよく安定していた。
そしてピッチがまねできないぐらい早く、これが日本代表の走りか。。。と感銘を受けた。
少しでもその走りを見させてもらおうと、後ろについて走った。
が、次のエイドで水を飲んだ後に少し飲もうと思った梅ドリンクが濃すぎてもう一杯水を飲む羽目になり、計3杯飲まざるを得なくなってしまった。
これで胃の調子が一気に悪化し、ペースを落しついていくのをあきらめた。
もっと長く見ていたかった。。。

まだ胃腸の調子は早くも悪化してしまったが、まだ脚も身体的にも余裕があり、67.2kmの第1CPに6時間20分ほどで到着した。

(今日はここまで)



18111265_780300688805021_930494058_o.jpg
名古屋城正門から出てくるところ

IMG_2005.jpg
25km付近のエイド。応援のみさごさんもいた

IMG_2011.jpg
50kmのエイドにて足裏ケア

IMG_2023.jpg
67.2km第1チェックポイント到着




第4回 サロベツ・オロロンシーニックラン エントリー開始

さくら道の記事。。。の前に大事な告知を。

去年の3月まで住んでいた北海道の幌延町で自分が所属していた幌延ランニングクラブが主催する一大イベント「サロベツ・オロロンシーニックラン」のエントリーが開始になった。
今年はレース、交流会ともに7月1日(土)に開催。
交流会のジンギスカンがメインともいえるイベントなので興味のある方はぜひ両方セットで申し込んでほしい。

エントリーはこちらから!

イベント情報はこちらから

ぜひご検討ください!

ゴール

なんとか兼六園にたどり着くことができた。
さくら道のデビュー戦はほろ苦でした。。。
応援してくれたみなさんのお陰です。
ありがとうございました!
詳しくは後日!


ゴールの佐藤桜(みさごさんからいただきました)