UTMF2015完走記 後編

A7のすばしりまではほとんど下り、しかもフラットなトレイルで普段なら気持ちよく走れただろう。
しかし、ジョグ程度には走れるものの燃料が枯渇していて下りなのにスピードが上がらない。
先のエイドでは胃腸の調子が回復傾向にあったので試しにショッツを1本投入してみる。
いつもなら3分もたてば効いてくるが、胃腸の調子がまだ良くないせいがなかなか効かない。
まだ調子が悪いのかなと思い、あきらめて走っていると20~30分後に突然効いた。
なるほど、胃腸の調子が悪いと時間差で効くらしい。1つ勉強になった。

スピードは全然ないがまずまず順調に下り、気分的にも楽になってきたところで正面から北海道の強豪、O選手が登ってきた。
なんでこんなところに。。。
話を聞くとミスコースのうえ、調子は最悪ですばしりでやめるつもりらしい。
こっちも調子最悪だったけど、やめられない。もう腹をくくった話などしながらすすみA7のすばしりへ。

A7のすばしりではさとmintiaさんがおかゆを用意してくれていた。
エイドでお雑煮ももらい、両方ともありがたくいただく。
消化に良くなさそうな野菜は食べなかった。
徐々に胃腸も温まり、回復してきているようだ。
もう迷わない、先へ進む。
O選手も2時間程休んでから考えることにしたみたいだ(結局土曜日中に完走)。

A8まではコース変更によりロードが増え所要時間も短縮となったはずだった。
気楽に進むことにする。
記憶のとおりそこそこ長い登りを経て山中湖へ下っていく。
下りは途中からロードへ変わる。しかし、このロードが長い!
実際は5~6kmぐらいだったかもしれないが、ロードの下りが脚へダメージを与える。
得意の(はずの)ロードがきつい。
よくよく考えるとたんぱく質をほとんど取れていないからか?
湖畔に出てからのロードも長く、平坦なロードにもかかわらず歩いてしまう。
しかし、お腹がすいてくるなど胃腸は回復しているみたいだった。
とぼとぼ歩いていたところで関西から応援に来てくれたOさんが偶然追い越し、声をかけてくれた。
次のA8で待っててくれるという。
がんばろうと思うが、やはり脚の痛みと燃料不足でほとんど走れず、ほぼ歩きでA8へ到着する。

A8ではさとmintiaさんとOさんの豪華2人体制で応援してくれた。
友人も応援に駆けつけてくれて、モチベーションがあがる。
親子丼の餡だけ部分とグレープフルーツゼリー、コーンスープなどをいただく。
やっと食べ物を美味しく食べることができた。
胃腸の調子もいい。
A9ではサポートや応援ができないので次に会えるのは最終エイドのA10だ。
予定時間を告げ、やっと元気よく出発できた。

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コーンスープ中。元気になってきた。

A8からA9までは一山越えるだけだ。
登りが思ったより長かったが何の問題もなく通過する。
A9では少しの滞在に留めて、早々に次へ向かう。
杓子山への登りだ。

前回(2014)の時は杓子山の登りは鎖場などで大渋滞していたが、今回は人が少なく待ち時間はほとんどなかった。
多少急勾配ではあるし鎖場もあるにはあるが、直前の北ア後立山に比べたらはっきり言って里山だ。
問題なく頂上に着く。
頂上のスタッフさんには今までの選手で一番元気だといわれた。
やっと取り戻したと思った。
しばし話して下りにかかる。
杓子山は急斜面を下ってからの林道とロードが10km近くあり、前回はほぼほぼ歩いてかなり時間がかかったのを覚えていた。
しかし、今回は走れた。
それも林道で6~7分/km台、ロードでは5~6分/km台で走れた。
A8の直前はあれほど走れなかったのに。
これはたんぱく質の補給のおかげか?
やはり、補給はとても大事だ、そのためにも胃腸の調子を整えるのは大事だと思った。
A10の直前にSTYのトップ選手に軽やかな走りで抜かされた。

予定より早くA10に到着する。
さとmintiaさんとOさんに加えて八ヶ岳帰りのトニーも待っていてくれた。
胃腸はほぼ完全に復活していてエイドのうどんなどを食べる。
もはや全く問題がない。
仕方のないことだけど、この状態でずっとレースができたらどんなに楽しかっただろう。
ゴール予想時間を告げ、出発。

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うどんタイム。

A10からは霜山までの登り返しがほとんどないたったの600mの登りだ。
途中でガスが出てくるが、問題なく登る。
STYの選手にがんばってついていくもやはり速い。
ガスが濃くなってきたところで霜山に到着。
後は下るだけだ。
ガスが濃く視界不良だったので、ヘッドライト(SILVA クロストレイル2)を手に持ってジョグ程度で下る。
集中力も切れておらず順調だ。
ようやくガスが切れたところで河口湖が見える。
河口湖の湖畔に飛び出したらあとはたったの3kmのロードだ。
脚はまだまだ軽く、走れる。

そして皆の待つゴールへ。
ゴールでは苦楽を共にしたさとmintiaさんとOさんのほかにも友人が多数待っていてくれた。
鏑木実行委員長にも声をかけていただき、みんなの下へ。
目標には遠くとどかなったけれど、本当にやめないでよかった。

記録 32:58:30
総合119位 種目別66位

正直100マイルに関しては油断しているところがあった。
それを打ち砕かれ、いままでで一番苦しい100マイルレースとなった。
そのぶん、非常に良い経験をさせていただいた。
そして、ずっとひとりでやってきた本州のレースにこんなにも多くの友人が応援に来てくれるのなら、国内のビッグレースも悪くない。
次どうするかは思案中だけど、今回は自分のベストを出し切ず脚に余力を残してしまったので、いずれまた戻ってくると思う。

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ゴール直後、鏑木さんと話す

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さとmintiaさんが作ってくれた横断幕。感動!

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苦楽を共にしたパートナーのさとmintiaさんと
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