越後三山ぐるり 詳細版

6/19の日曜日のこと

残った近くの百名山は越後駒ケ岳だ。
地図を確認すると、いろいろなルートで環状縦走ができそうだった。
でもやっぱり越後三山ぐるりがいいだろうということでコースタイムを確認すると、約29時間。。。
けっこう長い、そして中ノ岳と八海山の間は破線ルートでいわゆるバリエーションに近い表示となっている。そこのコースタイムで10時時間かつ鎖場、危険、などマークが点々と。。。
初見で行くには少しビビるな。コースタイムの半分で行けても14時間。朝5時に出ても日没前ギリギリだ。
水場も一か所のみでそこが枯れていたら詰んでしまう。
そこでいった人の情報を調べてみると、プロトレイルランナーの松永さん(地元が六日市らしい)が周回していて、そのタイムなんと7時間半ほど(ピストンするピークや八海山の核心部の八ツ峰は回避)。すごいぞこれは。
それでもその記録を見たことにより、なんとなく行けそうな気がしてきた。

ということで、越後三山ぐるりで決定。
ルートは気象条件などでもし戻ることになっても百名山を踏める時計回りルートをとることにした。
いきなり1600m登る、なかなか大変そうなコースだ。

朝5時過ぎに越後三山森林公園キャンプ場(跡?)をスタート。
長丁場かつ、水場の状態がわからないので林道は走らない。
2kmほど歩くと登山道のある尾根につく。
急そうだ。登り口を見てみると、藪だった。
げんなりする気持ちを奮い立たせて登る。
少し登ると藪は減り、藪漕ぎとまでは言わないまでもあまり手の入っていない急坂を延々と上る。
尾根は細く、両側は切れ落ちておりスリリングだが視界はない。
標高1,300mを超えると時折視界が開けるのがお慰み。
中ノ岳~八海山の縦走路は確かにアップダウンが多く細尾根のように見える。
この区間は1kmで標高差500mと本当に激坂だ。
それでもまだまだ元気なのでぐいぐい登り1,800mのグシガハナに着くと、あとは展望の尾根道だった。
道もちょっと良くなった。

そこからはうきうき気分で越後駒ケ岳山頂へ。
越後駒は百名山だけあって多くの登山者が登ってきていた。
天気も上々で八海山の迫力ある斜面やこれからいく中ノ岳へのアップダウンの続く尾根道が見える。
気温もちょうどよく写真撮影などしながら25分ぐらいゆっくりして中ノ岳へ向けて出発した。


いそいそと準備中


尾根まであがれば南魚沼の町と八海山が目の前


まだまだ余裕


越後駒ヶ岳山頂!


霊山らしく、神様が祀られている


八海山を眺めるおはりん

中ノ岳への縦走路に入ると、すぐにわかったが道がよくない。
片斜面の傾いた細い道に草が茂っている。
藪漕ぎってほどでもないけど。。。
人気のない道なのだろうか?
この辺から、この越後三山縦走路は道が手入れがよくないことが分かってきた。
刈り払いなどもしばらくされていないのであろう。
苗場、巻機を含め、しばらく手入れの行き届いた登山道ばかり歩いていたので少しがっかりした(贅沢になってしまった)
途中で3名の登山者(熟練者のようだった)とすれ違ったが、中ノ岳~八海山の縦走路はそこまで険悪ではない模様だ。
コースタイムほど時間もかからないようで、希望がわいてくる。
それでも道の悪さに多少げんなりしながら中ノ岳へ到着。

中ノ岳山頂では御年73歳、近隣の山小屋の建設を手掛け日本三百名山まであと5座というレジェンド級のお方に出会った。
来週山開きなので中ノ岳頂上の避難小屋の様子を見に来ていて、近々モンゴルへ遠征し、その後来月中には制覇する予定だそうだ。
なんともすごい人だ。
ここで水場の情報などを仕入れて、最終的に八海山への縦走路を進むことを決めた。


中ノ岳山頂

中ノ岳~八海山縦走路が始まってすぐ、大雪渓が待っていた。
そこそこの急斜面の下りでスキーがあれば楽しそうだ。
それを下ると水場があり、そこからが核心部だ。
やはり手入れがあまりされていない細尾根の縦走路で、藪が多く、鎖場の鎖も錆が浮き中間支点が抜けていたりとあまり気持ちの良い道ではない。
そこまで危険を感じる場所は少なかったが、とにかく長く、もし一歩間違えたらケガではすまず、二度と見つからないこともあり得るような、そんな細尾根の縦走路だった。
初心者禁止とあったが、中級者もどうかなといった感じだ。
そんな細尾根縦走路だったがそのぶんコースタイムは甘く10時間のところを3時間弱で突破し、八海山の南端の最高峰入道岳へ到達。
風が強く雲行きも怪しくなってきていた。


雪渓(おはりんが隠れてます)


まあまあスリリングな鎖場(ほんとにヤバイところは写真とる暇がない)


痩せ尾根を行く


きつい登り


八海山の南端の最高地点

ここからは安全だ。
あとは八ッ嶺の鎖場(巻き道もある)でちょっと遊んで下山するだけだ。。。
雨もぱらっと来てるしさっさと行って下山しよう。

と思っていたら大間違いだった。
八ッ嶺の鎖場は(他の山も含めて)今までの鎖場の中で最も危険かつスリリングだった。
足場の見にくいほぼ垂直の壁を登下降する鎖場の連続で晴天の時間がある時ならいざ知らず、強風時や雨天時は安易に近寄ってはダメな場所だった。
本降りではないが、鎖と岩場が雨に濡れてどんどん滑り易くなってくる。
一度行ったら途中で巻き道にすぐにエスケープできるわけでもなく、天候と状況によっては進退窮まることもあるだろう。
今回は途中で八ッ嶺の通過をやめ、巻き道にエスケープした。
今回の2人で何かが起こるとも思わないし、安全に通過することができたが、もっと安全マージンをとっても良く、今回はリサーチ不足&判断ミスだったと思う。
なお、巻き道も鎖や梯子が多数かつ落ちたら大変なことになる崖でとても一般ルートとは思えない登山道だった。

八ッ嶺を通過してようやく道も手入れが行き届き、走れる道となった。
雨が降ってきてしまっていたがここからは速い。
ほとんど休まず麓の八海山坂本神社まで走り下りた。

八海山坂本神社はとても風情があり、少し雨宿りしつつ補給。
山の麓の伝統ある神社はなんとも味があり、長い山旅の終わりにはふさわしい。

最後はロードを4kmほど走って車へ戻り、12時間(実行動時間は9時間)で完遂。
越後三山、終わってみれば手ごたえもあり楽しかった。
でも、もう行かないかな。。。


ここはかなりスリリング


水平歩道?


壁面に描かれた神様


八海山坂本神社へ下山


軒下でほっと一息、雨宿り

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